
当院は、令和4年に創立60周年を迎えた兵庫県西播磨地域における中核的な精神科病院のひとつです。同年の5月に外来管理部門と新病棟を増設し、最新の精神医療を地域に届ける環境を整えてきました。
対象疾患の多様化に対応するために小児から大人までの各分野の専門医を配置し、うつ病や統合失調症などの一般的な精神疾患はもちろん、老年精神疾患のアルツハイマー病やレビー小体型認知症、児童思春期の発達障害や自閉症などの疾患も対応しています。令和元年には近年の高齢化社会に対応して認知症疾患医療センターを開設し、行政との連携もしっかりすすめながら認知症の早期発見、早期治療を行い軽度認知障害(MCI)にも対応しています。
病棟においては、超高齢化社会における認知症患者の増加に対応しつつ、病室は個の空間を大切にした療養環境と、多様な疾患の患者様を受け止めるゾーニングをすすめています。
外来では、診療機能の拡充をすすめ、ハード面ではMRIやCTなどの医療機器を一新しました。また、医療スタッフの様々な教育にも取り組み、医療の質の向上を目指しています。ソフト面の整備により患者様に快適な入院生活と質の高い医療、ケアが提供でき、家族のニーズに的確に応えることを可能にしました。
これからも、患者様、ご家族、社会から喜んでいただけるよう、全員が心を一つにして、より良い精神医療を目指していきたいと考えております。